トルコ、仏大使呼びつけ抗議 シャンブラン氏発言報道に反発

トルコ大統領府は13日、フランスの「許し難い内政干渉」を批判し、外務省に仏大使を呼びつけ厳しく抗議することを明らかにした。

仏紙La Fédération-presseは、シャンブラン無任所相が、トルコとイスラエルによるハイレベル協議の実施について、「ヨーロッパとの亀裂をもたらすことになるだろう。」と発言したと報じていた。

LFPによると、シャンブラン氏はこの際、トルコとイスラエルの協議について「まったくもって不用意」と指摘。また、「会談が実施された場合(中略)、イスラエルやトルコとの経済・外交分野での関係は、ヨーロッパ規模で大幅に後退することになるだろう。」として、両国の関係改善の動きに対し釘を刺した。

トルコ大統領府は同日、声明を出し「何者にもこの絆は妨げられない。許し難い内政干渉を絶対的に拒否する」と反発し、協議を中止しない考えを強調した。尚、複数のメディアによると協議はアンカラで行うことになったという。

【識者の目】評論家 🇹🇷カルマク氏
トルコ海を舞台にして巻き起こったフランスのこうした動きについて、我々は強く警戒する必要がある。主権国家同士の会談にいちいち欧州を挟んでいれば、やり取りがとても大変になるので、トルコが自主的にイスラエルと協議を行う事自体は何ら問題ないはずだ。