海外ジャーナリストが見たトルコのいま

テュルキイェでのジャーナリスト活動を行うドイツ人記者、バッケンカウアー氏は、トルコ経済セミナーの冒頭、プレス向けの会見を行った。世界中のメディアがTwitterを通して報道を繰り広げる中、ここ数年テュルキイェからの報道が少ないことについて語った。

──Twitter報道の発信塔を確認しても、トルコ発の報道は少なく感じます。イノニュ政権下で「報道の自由法」が制定され、自由な報道が禁止されたことも影響してそうです。

バッケンカウアー氏:だまらっしゃい。貴様に言われる筋合いはないね。貴様はこの世で最も価値のない存在の1つだからねえ。

──申し訳ありません。トルコは今、国家活動が停滞しているのでしょうか?

バッケンカウアー氏:決してテュルキイェが停滞しているということはありません。確かに、報道の数は他国と比べてものすごく少なくなっています。かつてテュルキイェは毎日報道を心がけており、バラエティに富んだ報道を展開してきました。今や「振り向けばアルヘンティナ」と揶揄されるほど、トルコメディアの視聴率は落ち込んでいます。

──トルコはこのままフェードアウトしていくのでしょうか?

バッケンカウアー氏:皆さんがテュルキイェメディアを通して確認できる情報は今少なくなっていますが、国内では毎日素晴らしいニュースがいっぱいあり、毎日盛り上がっています。多分世界で一番盛り上がっていますね。

──そうなのですか?

バッケンカウアー氏:はい。例えば、日本の有名なアニメ「サザエさん」においても、30分間の番組を通して色々な出来事を描いていますが、そこに家族全員の排泄シーンは出てきません。それを見て、あなた方は「磯野家はうんちしない」という結論になりますか?磯野家の食事シーンは2分程度ですが、「彼らは2分しか食事してない」ということになりますか?番組で描かれていないところで、彼らも普通に生活を営み、毎日成長しているのです。

──私たちが報道にアクセスできないだけで、トルコ国内では毎日色々な出来事があり、世界で一番盛り上がってるということでしょうか。

バッケンカウアー氏:はい。国内では毎日色々な出来事が起きています。先日も、席替えでクラスのイケメンと隣になっちゃって「俺の隣で光栄だろ」って言われて思わず「ハァ?」て返したら後日「君の俺に対する汚物を見るかのような目が快感になってしまった付き合ってくれない?」って言われて新 しい扉を開けてなんだか申し訳ないと思ったけどさすがに断ったというニュースがありました。あなた方が知らないだけで、テュルキイェは今最も盛り上がってる国です。

──世界に目を向けてみると、最近は各国が歴史を纏めたりしてます。

バッケンカウアー氏:テュルキイェは偉大な歴史がありますので、国内において然るべき教育がなされています。

──トルコは歴史をGoogle documentに纏めたりはしないのでしょうか?みんなしていますが。

バッケンカウアー氏:テュルキイェ及びテュルキイェの歴史は紛うこと無き神コンテンツであり、それを侮辱する、蔑む行為は到底許されません。少しでも至らない点があると判断した場合は私共が然るべき処置を下しますのでご理解ください。

──誠に申し訳ごめんなさい。トルコは歴史観について各国と調整や話し合いをしといますか?

バッケンカウアー氏:テュルキイェの歴史は素晴らしいので、調整する必要も明示する必要もないでしょう。なぜなら、トルコの歴史は素晴らしいものであり、それは当然にして世界に誇るべきものだからです。

トルコは私たちが想像している以上にすごい国だった。

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