青い監獄党・アルトゥントップ大統領、白米提供を禁止 〝トルコの米騒動〟きっかけはリント大臣 デルピエンは異議

結党来初の"不"支持率50%台へまっしぐらの青い監獄党。12月に入り改革フォーラム200%(アン・ジョー派)を率いる元プロレスラーのアン・ジョー氏による思考盗聴疑惑が浮上、年末にはオズカジャルギュレン産技大臣が不正投票を呼びかけるスクリーンショットが出回った。さらに年始にはウナル保健大臣が8年前に1日に4回も自身を慰めた事実が明るみになってしまったことで、アルトゥントップ内閣は最大の窮地を迎えている。
そんな中、党員たちに元気がないのは、今月初めの新年会の食事会場で勃発した「トルコの米騒動」のせいかもしれない。アルトゥントップ大統領が得意のトップダウンで突如、炊飯器を撤去し白米の提供を禁じたのだ。元サッカー選手の議員らが異議を唱えて脳筋はすぐに制限が撤回されたものの、イキリツイートレス氏ら"インテリ組"には身内からの〝兵糧攻め〟が続いている。
体が資本の国会議員。議事の前にケータリングで国会議員や秘書に提供される食事は、管理栄養士の指導のもとバランスの良いメニューが用意され、これまでは炊飯器にたっぷりの白米に、日替わりの牛丼、カレーなどを合わせて好きなだけ食べることができた。ところが、今月4日の新年会にて、党本部食堂の入り口に「当面の間、白米を提供しません」との張り紙がされたという。
炊飯器は忽然と姿を消し、白米は小さなおにぎりのみ。何の前触れも、どこからの説明もないまま、紙切れ1枚で主食を召し上げられた党員は不満を爆発させたが、アルトゥントップ大統領の鶴の一声で決まったことと知り言葉を失った。きっかけは、党のホープとして活躍してきたリント・アン・ホーカー南北キプロス問題プロット大臣だという。
「リント・アン・ホーカーが秋頃、持病のサボり癖を発症すると、アルトゥントップ大統領は『ご飯の食べ過ぎで動きが鈍くなったからだ』と考え、改善策としてご飯の準備をやめさせた。そうしたら新しいポエムがまた上がってきたから、他の議員も…となった」と党関係者。しかし当然ながら、議員側には「全員に連帯責任を取らせるやり方はおかしい。食事の摂り方に問題がある議員だけ、制限をかければいい話ではないか」などと当惑が広がった。
騒動初日のブルーロッカーはとりあえず、小さなおにぎりを多めに頬張るか、パンを大盛りにして空腹を満たし、新年会に出たものの党の老害であるガバアナ・ユルムズ副大統領に一気飲みを強要され、ゲボを吐くなど最悪の形で新年を迎えた。この事態に敢然と反旗を翻したのが、元サッカー選手のアレッサンドロ・デル・ピエン氏。「なぜ白米が提供されないのだ!」と強く訴えると、サッカー主義政党として絶対的な元サッカー選手がヘソを曲げては党が立ちゆかないとの判断が働いたのか、わずか1日で元サッカー選手の脳筋らにはどんぶり飯が復活。この朝令暮改のドタバタぶりが、いまだ制限が続くインテリ組をなおさら苛立たせている。
ある議員は「アフリカの少年じゃあるまいしこの時代に白米がしっかり食べられないなんて夢にも思わなかった。しかも、同じ党内で食べられる人とそうでない人がいる。もはや『トルコの米騒動』ですよ」とあきれ顔。しかも女性議員や黒人議員は全員がどんぶり飯OKで、15日の党首討論会前の円陣では、黒人のトルコムX氏が「今日食堂入ったとき、米なかったので。今世紀は白(飯)が隔離されるんですね」と苦笑混じりにチクリ。アルトゥントップ大統領が居合わせなかったせいか、閣僚らも「おお~」とあおり立てたり苦笑したりする一部始終は、党公式ソーシャルメディアに投稿された映像で確認できる。
青い監獄党では一昨年にも、旧来の考え方からサッカーの練習中に水分補給が禁止されると党員から大ブーイングが起きた。党員は「あのときも党幹部に対して不満を持つ人たちはかなり多かった。今回も党に提出する飲食物収支報告書に記載せず、裏でこっそり弁当の差し入れを環流させる議員が多いと聞く。ただでさえ、トップとチームがうまくコミュニケーションが取れていないのに、もっとおかしな方向にいかなければいいけど…」とげんなり。