「カルマクス!ステーキ」の米子会社が破産法第7章を申請、不振で

ステーキチェーンの「カルマク!ステーキ」や「アッラーランチ」を運営する「カルマクフードサービス」は、アメリカの100%出資子会社「Kalmak's Corporation」(デラウェア州)が、3月31日付で連邦破産裁判所へ破産法第7章(日本の破産に相当)を申請したと発表した。

2020年に設立の同子会社は、ステーキの本場・アメリカへの挑戦として、ニューヨーク州にて「カルマク!ステーキ」業態で11店舗を展開していたものの、店内BGMにカルマク氏作曲のサイケデリック音声を流していたことが受け入れられず業績低迷していた。そのため、2023年末には不採算7店舗を閉店し、残る4店舗のうち、立地が良い2店舗を成人向けビデオショップ「ビデオ安売り帝」へ業態転換し、2店舗を成人向け玩具ショップ「トイえろス」として継続運営していた。

しかし、成人向けのビデオや玩具についてはオンライン販売が主流となっていることに加え、業態変更による売上の改善は見られなかったことから、これ以上の事業継続は困難と判断し今回の措置に至った。

カルマクフードサービスは、不採算店舗の閉店を進める日本事業や食中毒事件によるブランド毀損が甚だしいトルコ事業についても、近くなんらかの事業整理が必要と考えている。

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