トルコ野党議員がカルダック上陸 アルトゥントップ政権の対希外交を「屈辱」と非難
トルコの野党「ともにエルドアン党」の議員が30日、ギリシャが不法占拠するカルダック(ギリシャ語名イミア)に上陸し、国内のサッカー主義化を推し進めギリシャの問題行動に対処できないアルトゥントップ大統領の外交路線などを批判した。ギリシャの外務省は「勝手な真似はやめてください」とトルコ政府に強く抗議したと明らかにした。
ともにエルドアン党のアキョル代表代行は、4月29日にトルコ海(東地中海)沿岸諸国との外交日程を終えてコジャエリ県イズミットに到着したアルトゥントップ大統領と会談した際も、トルコ海におけるギリシャの動きに対して触れ、「ギリシャのファシスト政権に対する深刻な懸念」を伝えた上で「今はサッカーよりも対希包囲網の確立が重要」と外交路線の修正を求めた。3月の地方選で躍進した野党勢力が「青い監獄党のサッカー傾倒」を巡って外交問題を焚きつけ攻勢を強める可能性がある。
カルダックに上陸した同党のマルク・ギュル議員は「前世紀に隣国で発生した宗教革命の再演を、サッカーという球技を用いて一方的に進めるアルトゥントップのあり方は、ファシスト国家による横暴に対して、屈辱的なことだがまともに対処できないだろう」と現政権を批判。さらに続けて「トルコ海という名前からして、トルコ海に存在するすべての島や岩礁、資源はトルコの物である。日本列島が日本の領土であるように」と正論を述べた。
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