カルマクさん、地雷を踏む
4月20日、朝のニュース番組「トルコだね」に出演したタレントのカルマクさんは、インターネット投票で行われた3月の地方選挙にて野党躍進の原動力にもなった青春物語党のアン・ジョー氏を「ミスター200票」と紹介した。
そもそも、先進国であるトルコの選挙は昨年よりインターネットにて投票が行われているが、今回の地方選でもももれなく投票プラットフォームであるGlove formが用いられた。Gloveアカウントは誰でも簡単にアカウントを取得して投票が行える反面、一人で100個、200個もの大量のアカウントを取得して複垢投票される恐れも孕んでいて、選挙における運用はたびたび議論の的になっている。
そのような背景の中、話題のアン・ジョー氏は元プロレスラーの国民議会議員である。現役時代はあらゆるヒールとの抗争において、200%勝つ自信がある旨の発言をするお約束があった。それからいつしかファンの間では「ミスター200%」がアン・ジョーの代名詞になっていき、プロレス引退後の本人もまた選挙活動で「200%実現する」と言った形で引用するなど、耳障りのいいキャッチフレーズとして利用してきた。
「200%とアカウント200個をかけた」カルマクさんの何気ないギャグ。しかし、アン・ジョー氏は突然のギャグに笑うことも、ツッコむこともできず、それどころか青ざめた顔でガタガタと震え出したのだった。そうして、気まずい雰囲気でCMが差し込まれた。CM明け、アン・ジョー氏は「だ、だれが200票やねん!我が党は国民の皆様から清き一票を入れてもらってまんがな!」と、おどけて見せたが、目線の先はカルマクさんになく右上を向いており、風呂上がりのような大量の汗をかいていた。
5月6日、カルマクさんはアン・ジョー氏が経営する焼肉店に招待された。カルマクさんが焼肉をお腹いっぱい食べ、にっこり笑顔で退店した後、悲劇が起こった。その場に居合わせた関係者によると、何者かがお店の前に埋設した地雷を、カルマクさんが勢いよく踏んでしまったのだという。現在、カルマクさんは病院で治療を受けているが、医師によると200%命に別状はないとのことだ。
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