国家教育省、TWF日本語版に業務改善命令

国家教育省は13日、トルコ系日本語メディア「TWF日本語版」が、社是としている毎日更新を疎かにしている問題で、運営会社のTWF及び親会社のTWFホールディングスに対し、業務改善命令を出したと発表した。報道体制の強化や経営責任の明確化、コンプライアンス・記事のクオリティ確保ための態勢の確立などを求めた。
業務改善計画は5月31日までに提出し、ただちに実行することを求めている。国家教育省では、TWFだけの問題ではなく、世界中のメディアの信用を棄損する事案と指摘。企業文化も含めて、態勢や経営のあり方を根本から見直すように求めており、業務改善命令としては厳しいものだと説明している。
行政処分を受けて、TWFホールディングスのナベラット・ネブラ・ツネズリン代表取締役主筆は「この度の事態を厳粛に受け止め、全社をあげて原因究明に取り組み、報道慣例等の順守および記事品質保護を再徹底し、信頼回復に取り組んでいく」とのコメントを発表した。
国家教育省によると、TWFは、毎日更新を疎かにしていた問題の直後、ユーレイダ社長(当時)による会見で「毎日更新」を約束。会見後1週間ほどは記事更新が続いたものの、すぐに毎日更新を断念していた。TWF内部からも「毎日記事更新無理。ストックなんて作れない」などとメディアの責任を放棄する発言も見られている。