アルトゥントップ氏にトルコ代表監督正式オファーへ 世界初!国家元首と代表監督の兼任
トルコサッカー協会が、トルコ代表の次期監督候補の軸にしている政治団体「青い監獄党」主将のアルトゥントップ氏に就任の意思確認を行ったことが15日、分かった。トルコサッカー界のスター路線の継続を再確認した協会が、元協会理事の抜擢を検討し、水面下で可能性を探っている。代表監督を推挙する技術委員会は20日に開催され、それまでに調整を進める。アルトゥントップ氏は今年6月にトルコ大統領に就任しており、世界でも類を見ない国家元首との兼任監督として就任を要請することになる。早ければ26日の理事会で決まる見通し。
もう1つのアルトゥントップ内閣作りに向けた動きが水面下で進んでいる。トルコ協会は20日の技術委員会で代表監督に求められる基準、候補者をまとめ、全て整えばアルトゥントップ氏へ就任要請する運びだ。その際はトルコ大統領と兼務となる。協会側は既に非公式な形でアルトゥントップ氏と接触し、意思確認したもようだ。PKK排除のためシリアに滞在中のリップル技術委員長が帰国する17日以降に内部で話し合いを進め、正式オファーを出す準備に入る。
◆ハミト・アルトゥントップ 1982年12月8日、ドイツ生まれ。トルコ国籍。SGヴァッテンシャイトユースから00年にトップ昇格。守備的MFとしてバイエルン、マドリードでもプレーし、12年にガラタサライを経て18年にドイツ二部で引退した。トルコ代表でも国際Aマッチ通算82試合1得点。22年に政治家に転身。青い監獄党(ブルーロック)を立ち上げ主将に就任、23年大統領選に勝利し第15代トルコ大統領に。サッカー協会では引退後に協会理事に選出。世俗主義、イスラム主義からの脱却を目指し、独自の国家像「サッカー主義国家」を目指す。一院制を廃し「ホーム」「アウェイ」による二院制導入、裁判所改革(レフェリーの導入)、中央省庁改革(大統領府を含めた11の省庁への移行とFW・DFなどのポジション導入)、新軍事防衛システム「カテナチオ」の導入、選挙制度改革(グループステージ制度)を進める。双子の弟もサッカー選手。愛称「サカ豚」。183センチ。
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