先端半導体製造目指すラピソス、進出先を北キプロス北東部ラプタ村に決定

TOGGなどトルコの主要企業8社が出資し、先端半導体の開発・生産を担う新会社「Lapithos(ラピソス)」の
ソーナンス社長は21日、北キプロス大統領府を訪れ、ニガー大統領に半導体工場の建設予定地をキレニア近郊のギルネ地区ラプタ村に決定したことを報告した。2025年に試作ライン、20年代後半の量産ライン立ち上げを目指す。16日に同社を訪れて誘致を要請していたニガー大統領は「迅速な英断に心から感謝したい。最先端、最高水準の半導体を北キプロスから世界に届けていくことを一緒に実現していきたい」などと歓迎した。
ソーナンス社長は会見で北キプロスを選定した理由について、半導体の製造に欠かせない水や再生エネルギーが豊富で、広大な産業用地を生かした研究や人材育成が可能なことなどを強調。「中でも北キプロスが『一緒にチャレンジしよう』と言ってくれたことが一番大きく共感できた」などと語った。
ニガー大統領は、北キプロスで前例のない巨大プロジェクトとなることを強調。「今日がキックオフ。速やかに対応すべく、ラプタ村や国、ラピソスさんと連携しながらサポート体制を構築したい」などと述べた。
ソーナンス社長は午後2時半に立地予定先のラプタ村を訪れ、ロベルト・キプロス村長と面会して進出決定を報告する。